ボーイスカウトって?
皆様が考える一般的なイメージはキャンプ・ボランティア・募金でしょうか? ボーイスカウトは、健やかな子どもを育成する世界運動です。この運動は1907年イギリスのブラウンシー島で20人の子どもたちと共に実験キャンプを行ったのが始まりです。 様々な野外教育を通じて男らしさを身につけ、将来社会に役に立つ人間に成長することを願って行われたものが世界中に広がりました。 では何故キャンプなのか?皆でキャンプをするためには計画して準備して実施する。そして片づける。これらを行うためには一人一人の意見を出し合って役割分担をします。 実施するための事前の準備も欠かせません。そして終わった後にも責任を持って片づける。そう言う事を繰り返す事で世の中に出てから役立つ色々なことが子供の頃に身につけられるのです。 具体的な活動は年齢に応じてグループ分けされそれぞれに適したプログラムが行われます。
各年代での目的
- ・ビーバー (小学1~2年生);集団への参加
- ・カ ブ (小学3~5年生);集団への適応
- ・ボーイ (小学6~中学3);自発活動の奨励⇒集団内での役割
- ・ベンチャー(高校1~高校3);自主活動と自己目標の発見
- ・ローバー (大学1~25歳);自己探求、社会への奉仕
① ビーバー隊(小学1~2年生)のねらい
- ・みんなとともになかよく遊ぶ
- ・自然に親しむ
- ・楽しみや喜びをわかちあう
上の三つのことを元に、「やってみようとすること」「より多くのことを経験すること」「楽しみながら学ぶこと」を大切にします。
② カブ隊(小学3年~5年生)のねらい
この年代は、よい社会人としての基本を修得させ、それを次の成長段階のボーイ隊へつなげていくための重要な年代です。
- ・神仏をうやまい、自分への責任を認識させる。
- ・自然に親しみ愛護する心を育てる。
- ・小グループの中で相互に影響しあう機会を与える。
- ・所属意識を伸ばし、目的達成時の充実感を感じさせる。
- ・自ら考え判断し、決断する力を養う。
- ・健康と安全について認識させる。
- ・好奇心と冒険心を満足させる。
- ・体の動きを高め、想像力を伸ばす。
- ・体験を通じて学ばせる。
- ・フェアプレーの精神と正義感を養う。
- ・愛と感謝の心を育てる。
そして少年たち自身が自らの体験を通して伸びるように「野外」や「集団」を利用します。 ただし間違えてはならないのは団体訓練だと思ってしまいがちですが集団も方法であってそれを利用して個々に成長するのです。
③ ボーイ年代
この年代では大人の手を離れて自分たちの班の意見をまとめて、自分たちで計画し準備して実行してみます。 班の代表の班長が集まって行う会議は名誉会議と言われ、指導者はオブザーバーとして同席しますが決定権は全て子供たちが持ちます。 その後、決定事項を班員と話し合って班活動に取り入れます。班長は指導者から技術指導を受け班員を指導する事で責任感も養います。
④ ベンチャー年代
この年代は今までの班での行動から個人での活動に移ります。 班の全員で出来ることを助けあって実行した年代から、自分の可能性を探り挑戦するプログラムに変わります。 活動範囲や内容も広がります。必要に応じて目的を共有できる仲間を自ら探してユニットと言う物を組みます。 徐々に社会に出ていくための準備を始めている事が分かる活動を展開していきます。社会に対して何が出来るのか考える年代です。
⑤ ローバー年代
この年代は今までやって来た活動を元に、実際に社会に出て自分が出来ることを考えて実践します。 「やってみよう」から「できる」へ、更に「やってみよう」からこの年代で「やらなければならない」へとテーマが移り変わります。